逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!

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逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!

16 とめられない気持ち

王太子宮に戻ると、ルドルフは扉の前に控えている護衛に、誰も通すな、と命じた。私は腕を強く引っ張られて、部屋に引き入れられ、長椅子に押し付けられる。少し乱れた黄金色の髪をかきあげるその仕草に私の心臓は鼓動を早めた。「…ったく。目が離せないな...
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15 あのひとは苦手です

「…アカデミーでの噂?」 灯りを落とした私の部屋。ルドルフは卓上の水差しからグラスに水を注いで、長椅子に座る私に渡す。ごくりと一口冷たい水を口にして、ふうと一息したところでグラスを取られた。ルドルフは自分も口にしてから卓にグラスを戻...
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14 アカデミーで噂が流れているようです

「そういや、エラ。お前デビュタントはどうするつもりだ?そろそろドレスを準備しないといけないから聞いてこいってお袋に言われたんだ。」  ̄そうか…もうそんな時期か。  舞踏会シーズンの幕開けオペラ座舞踏会。その年に社交界デビューを...
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13 この気持ちは閉じ込めておきましょう

私は中庭を通って王宮図書館へ向かっている。王宮の図書館には侯爵家でもなかなか手に入らないような書物がそろっている。王太子の婚約者という立場があるので、入館証をもらえたのだ。いろいろと思い悩むことがあるときには読書に没頭するに限る。 ...
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12 思わぬ人と友達になりました

「お嬢様。ベルンハルト侯爵令嬢と令息が面会を求めておいでです。」 騎士団の訓練に行ったルドルフを見送って昼食を一人で取り、さて、図書館から借りてきた本でも読もうかなと思っていた。王宮の図書館には侯爵家でもなかなか手に入らないような書...
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11 王女様は奔放な方です

あれからどうやって部屋に帰ったのか思い返して恥ずかしさがこみ上げてくる。 魔力を十分に与えられて身体はぴんぴんしていたものの、ルドルフに横抱きにされたまま馬車を下ろされた。自分で歩ける!と抵抗したものの、「黙ってろ」と言われてそのま...
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10 また魔力を失いましたがそんな補給方法が!?

両側に店が立ち並び、歩行者天国になっている通りを先へ進むと、道幅は急に広くなり、街の中心広場に出る。役所の建物や劇場、社交場、有名レストランもある。こちら側は馬車も乗り入れられるので、貴族の家紋の入った馬車が何台か停まっている。 広...
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9 お忍びで街へ出かけます2

路地の入口の辺りに構えていた露店の商品が怪しい、と最初に気づいたのは騎士団長令息のアレクだった。 呑気な騎士団員の街歩きを装っていたと思っていたのだが、それはどうやら私だけで、王太子をはじめ、彼らはきちんと見回りをしていたようだ。 ...
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8 お忍びで街へ出かけます1

高台にある王宮を出た馬車はゆっくりと坂を下っていく。 橋を渡ると王都の街だ。 「殿下が街へ出ていらしたとは知りませんでしたわ。楽しまれていたのですね。」 「別に遊びじゃない。」 ルドルフがむすっとした様子で言う。 ...
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7 貴方なしでは生きられないようです3

「お嬢様、殿下からの贈り物が届いておりますよ。」 光の降り注ぐ窓辺で午前のティータイムを楽しんでいたところにハンナが伝えにやってきた。 朝に会ったときにはルドルフは何も言っていなかったのに。  贈ってくれたのは、...
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