逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 31 時を超えて5 1 「あぁ…そう…だよな」 王太子はクシャっと頭をかいた ―何のことだろう 「覚えているか?あの時のことを」 「ええ…もちろんです」 王宮の中庭で、木登りをして落下したところをルドルフが受け止めてくれ... 2022.09.28 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 30 時を超えて4 30 北の山に出現したドラゴンは小さな山一つ分はあるような巨体で、黒く鈍く光る鱗を持ち、その目は赤く光っていた。周りには瘴気が満ち、長い尾が左右に揺れている。 ”ゴオオオーー” 地響きのような唸り声を上げている。騎士団... 2022.09.26 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 29 時を超えて3 29 「……どういうことですか?私はあなたの光の剣に刺されたのだと…」 王太子は金の髪を搔き上げながら首を振った。 「光はお前の身体の中からあふれ出た。光の魔力が放出されたんだろう」 「私が…光の魔法……... 2022.09.25 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 28 時を超えて2 その時の私は、まさに人生の絶頂期、我が世の春にあった。王国の小さな太陽とうたわれ、眉目秀麗、人望もあり、賢君になること間違いなしと人々が口々に褒め称える王太子。しかも、久しぶりに明らかになった聖女が、私の妃になることが決まったのだ。心優し... 2022.09.24 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 27 時を超えて1 空には満ちきった月が上っているようで、窓から差し込む光の明るさが増した。ルドルフの黄金色の髪が光を帯びて輝き、星屑を散らしたように見える。サファイアの瞳は濃さを深め、吸い込まれそうだ。どこまでも美しく、そして官能的。ここにきてな... 2022.09.23 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 26 これしか方法はないようです 26 部屋の扉を開けると、続く部屋は小部屋のついた部屋で、入るのは初めてだ。小さな灯りだけなので部屋全体の様子はよく分からないが、大きな寝台があるようだ。続く扉は、こちら側から鍵がかかっているので、それを開けて次の部屋に進む。こち... 2022.09.18 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 25 これからどうすればいいのでしょうか 王太子宮の自分の部屋に帰った私は、ベッドに突っ伏していた。 衣装を解いて、ゆったりした部屋着に着替えてハンナの煎れてくれた紅茶を飲むと気持ちが少し落ち着き、それと同時に魔力も暴れなくなった。ハンナが魔力枯れか、殿下に連絡を、と慌て... 2022.09.14 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 24 あの人を見かけました 最高潮に盛り上がるステージに登場したのは、ルドルフ、エリアスをはじめとした生徒会のメンバーだ。一瞬のざわめきが起こったのはいうまでもない。彼らが艶やかなドレスをみにまとっていたからだ。魔術で髪を伸ばし、化粧を施してロングドレスで女装したの... 2022.09.13 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 23 フェストを楽しみます 王立アカデミーフェスト。魔術と学問を学ぶこの学院は緑豊かな広いキャンパスに講義棟や研究棟、実技フィールドの揃った学びの場であり、普段は学生が穏やかにキャンパスライフを送っている。だが、年に一度このときばかりは、学院が賑わいに包まれるのだ。... 2022.09.03 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!