逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 46 闇夜の襲撃 風はないのに、木々がざわめく。月のない夜は訳もなく不安が募る。先に私が座席に乗り込み、カリーナが後から乗り込むと、御者がぴしゃりと鞭を打って馬車は動き出した。話したりないから、ということで同乗することになったのだが、先程までのきゃいきゃい... 2022.11.30 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 45 試食という名のお茶会 47 (45)私はいそいそと外出着に着替えて出かける準備をした。カリーナは茶菓子のサンプルを持って登城すると言ってくれたようだが、あえて断った。カリーナの母の実家である男爵家の厨房でたわいもない話をしながらつまみ食いをするのが最高なのだか... 2022.11.27 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 44 準備は大変です 「エラ様。お帰りなさいませ。では、イデリーナさん、お願い致します。」 「はいはい。では失礼いたしますよ。」 ハンナは失意に打ちひしがれて帰って来た私を休ませることなく、イデリーナという女に紹介もそこそこに、ぽいっと引き渡した。... 2022.11.23 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 43 王太子の愉しみ あれから。俺たちは何事もなかったかのように馬車に乗って王太子宮に帰っている。いや、何事もなく…とは無理がある。俺自身は、急いてボタンを引きちぎったシャツの残骸だけを身に着けている。夜風が肌に冷たい。「…風邪を引きますよ」「暑いから丁度い... 2022.11.22 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 42 踊りましょう 立ち上がった国王陛下は、そこにいる者全員を圧倒する凄味がある。空気がピリリと引き締まるのが分かった。会場に低いバリトンが響く。 「皆知っての通り。此度エラ・フォン・カレンベルク侯爵令嬢が聖女と判明した。彼女は王太子の婚約者でもある... 2022.11.08 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 41 謁見と舞踏会 謁見の間に入るのは爵位の順であるため、私は父にエスコートされて最初に入室する。全員が入室したところで、儀典官が国王レオポルト3世並びに王妃マリアの入室を告げる。 数段高いところに国王夫妻が着席される。王が、頭を垂れる私たちに顔を上げよと命... 2022.11.06 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!
逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません! 40 王宮舞踏会へ 「お嬢様…とってもお似合いですよ…」 侍女のハンナは嬉しそうに目を細め、うっとりとした声で言う。鏡に映るのは真っ白なドレスをまとう私の姿。銀髪をまとめて結い上げている。後は父にティアラを載せてもらえば完成だ。 い... 2022.11.01 逆行した悪役令嬢は貴方なしでは生きられません!